農家の盆は何かと忙しいのだ。

 もうすでに8月も15日。盆に突入した。他産業では、9連休やお盆休みで連休である。
しかし、農家にはお盆休みや連休などないのだ。
野菜は、毎日収穫しないと取り遅れになってしまう。
取り遅れると大き過ぎたり、硬くなったりして商品にならなくなる。
取り遅れると取って廃棄するしかないのである。
つまり、金にならないものを収穫して捨てなければならないというなんとも無駄な作業が発生するのだ。
我が家では、なすを大量に栽培しているので、収穫と袋詰め、出荷は、今の時期は毎日の仕事だ。
ところが、農家には、盆になると叔父さん、叔母さん、兄弟、従兄弟などがお墓参りのついでに次から次へと立ち寄る。
すると、応対しないわけにもいかず、仕事の時間を削って応対する。仕方なく客の来ない夜に残った仕事するハメになる。
盆ぐらいゆっくりしたいものだと思うが逆に普段より忙しくなるのだ。
ここは、東北南部。冬には露地作物の種類は限られ収入が激減してしまうので、春〜秋は、稼ぎ時なのである。
野菜の袋詰めをしているとき、ラジオから高速道路が渋滞などとニュースが流れるが、毎年、渋滞にはまって時間と燃料を
ムダに使うくらいだったら、木陰にハンモックでも吊って、読書したりお昼寝したりしていたいと思うのは私だけだろうか?