瓦礫処理は、地元が原則でしょ・・・亘理町の瓦礫どうする?


写真の建物は、宮城県亘理町鳥の海の「鳥の海荘」。この建物には、温泉があった。津波は、この建物の3階まで襲った。宮城県は沿岸全域津波の被害を受けた。津波で流された瓦礫はもうすでに、海岸沿いの空き地に種類別に分別されて積んである。一次処理はとっくに終わっているが、政府が復興予算を小出しにしか配分しないから、復興に必要な所に財源が回らず復興計画が決まっても前に進まない。被災者救済が政府により妨害されているのが現状だ。ある市長さんが政府に陳情した。地元に処分場と焼却炉を作って地元で処理したいと。そうすることによって、地元に雇用が生まれ、復興が進む。野田政権は、それを門前払いにし、東電の子会社やゼネコンにやらせようとしている。瓦礫処理利権が渦巻いている。復興庁も設置されたが、被災地現場の人間より、被災地に遠い東京のほうが人員が多い本当にやる気があるのか?と疑ってしまう。

鳥之海公園の遊具は、津波に揉まれてグチャグチャニなった。

宮城県と沿岸市町、がれき処理を県内で融通
日本経済新聞 - 2012/03/27
  宮城県と沿岸13市町などは27日、東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理で連携する協議会を設置した。地域内で処理しきれないがれきについて県内で処分を融通する計画を7月中旬までに策定する。県外での広域処理は調整が難航しており、県内でなるべく処分する体制を整える。
 県は2013年度中のがれき処理完了を目指しているが、現在の計画では石巻ブロック(石巻市東松島市、女川町)などで間に合わない見通しだ。処理が早く終わる見込みの市町が、他地域のがれきを受け入れる計画を策定する。
 各市町とがれき処理を受託した共同事業体(JV)は5月上旬までに、他地域から受け入れ可能な時期や分量を見極める。県は各地域の状況を踏まえて処理計画を提示する。村井嘉浩知事は「可能な限り県内で処理し、それ以外を広域処理でお願いする」と話した。

宮城県受託がれき処理開始 亘理の焼却炉で火入れ式
河北新報 - 2012/03/25
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120325t11024.htm
 東日本大震災で発生した災害廃棄物のうち、宮城県亘理町から受託したがれきを処理する仮設焼却炉の火入れ式が24日、同町で行われた。炉は26日に試運転を始め、4月2日に本格稼働する予定。県が被災市町から受託したがれき焼却で最も早い動きとなる。
 焼却炉は、がれきの2次仮置き場となっている亘理町吉田地区に建設された。炉は5基あり、うち3基が完成。残る2基は5月上旬に火入れする予定で、1日当たりの処理量は5基合わせて計525トンを見込む。
 亘理町の県受託分のがれきは約86万トン。うちリサイクルが可能ながれきなどを除く約22万トンを2013年10月までに焼却処理し、炉は14年3月までに解体される。
 火入れ式には、斎藤邦男亘理町長、小泉保県環境生活部長ら関係者約50人が出席。小泉部長は「焼却炉が稼働することで、ようやく膨大ながれきの処理が円滑に進む。放射性物質への不安にも徹底して対応する」とあいさつした。
 県は亘理町のほか、名取市で30日、山元町で4月中旬、岩沼市で4月末までに、それぞれ焼却炉を試運転する方針を決めている。被災地に約140カ所ある1次仮置き場の解消を目指す。

県内で融通して処理すれば、他県に迷惑もかからないだろう。



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